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テゼスパイアの効果 テゼスパイアの効果

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テゼスパイアの働き

テゼスパイアは、外部からの刺激によって気道上皮で作られる「TSLP」の働きを抑えるお薬です。
テゼスパイアが「TSLP」の働きを抑えることで、気道炎症および気道過敏性が改善されると、
喘息の症状(発作)が改善し、増悪のリスクが低減すると考えられます。

※増悪:救急外来受診や入院、3日間以上の経口ステロイド薬の高用量投与/頓用(又は用量の一時的な増量)が必要な状態

テゼスパイアがTSLPの働きを抑える時のイメージ図 テゼスパイアがTSLPの働きを抑える時のイメージ図

好酸球、FeNO、IgEとは

血中好酸球数、FeNO(呼気中一酸化窒素)、総IgE(免疫グロブリンE)値は、気道炎症の状態を把握するための目安になります。
テゼスパイアの治療を続けることによって、気道炎症が改善し、これらの指標が低下することが期待されます1)

気道炎症の指標について

血中好酸球数

白血球の一種である好酸球は、気道上皮に傷害を与え、気道炎症を引き起こします。このため、血液中の好酸球数は、気道炎症の指標になります。

FeNO

FeNO濃度は、吐いた息の中の一酸化窒素の濃度です。気道で炎症が起きると、息の中に一酸化窒素が放出されるため、FeNOは、気道炎症の指標になります。

総IgE値

IgEは、マスト細胞と呼ばれる細胞に働きかけ、アレルギーを起こす物質の産生を促します。このため、総IgE値は、アレルギー性の気道炎症の指標になります。

1)Menzies-Gow A. et al.:N Engl J Med. 384:1800-1809, 2021 本試験はアストラゼネカ社及びアムジェン社の支援により実施された。

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テゼスパイアで
期待される効果

テゼスパイアの治療によって気道炎症が改善すると、喘息の症状(発作)の改善、呼吸機能の改善、
増悪回数の減少、救急受診・入院の減少などの効果が期待されます1)

気道炎症の改善

気道炎症の指標(血中好酸球数、FeNO、総IgE値)の低下1)

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喘息の症状(発作)の改善1)

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※夜間覚醒、起床時の症状、活動の制限、
息切れ、喘鳴、気管支拡張薬の使用

呼吸機能の改善1)

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※1秒間に吐き出せる息の量など

増悪回数の減少1)

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※救急外来受診や入院、3日間以上の経口ステロイド薬の
高用量投与 / 頓用(又は用量の一時的な増量)が必要な状態

救急受診・入院の減少1)

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1)Menzies-Gow A. et al.:N Engl J Med. 384:1800-1809, 2021 本試験はアストラゼネカ社及びアムジェン社の支援により実施された。

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注意すべき副作用

テゼスパイアを注射すると、人によっては、過敏症(アナフィラキシー)や心臓障害、注射部位反応、感染症などいつもと違う体調の変化が起こることがあります。気になる症状やいつもと違う体調の変化を感じた場合は、医療機関にご相談ください。

【臨床試験でみられた主な副作用】

1%以上の頻度で発現した副作用は、注射部位反応、1%未満の頻度で発現した副作用は、発疹、関節痛、咽頭炎でした。

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過敏症(アナフィラキシー)

テゼスパイア注射後に、アナフィラキシーと呼ばれる急性の重い過敏反応が起こる可能性があります。
以下のような症状があらわれたら、すぐに主治医、看護師または薬剤師にご相談ください。

主な症状
  • 皮膚のかゆみ
  • めまい
  • じんましん
  • 吐き気
  • 息苦しさ
  • 動悸
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心臓障害

テゼスパイアの臨床試験では、心臓障害(冠動脈障害、不整脈、心不全)の発現がみられたことが報告されています。
以下のような症状があらわれたら、すぐに主治医、看護師または薬剤師にご相談ください。

主な症状
  • 胸の痛み・締め付け
    胸部の違和感・不快感
  • 息切れ・息苦しさ
    動悸
  • 脈がとぎれる
  • めまい・失神
    目の前が暗くなる
  • 疲れやすい
  • むくみ
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注射部位反応

テゼスパイアを注射した後に、注射部位反応(注射した部位が赤くなる、かゆくなる、
腫れる、硬くなる、痛むなどの反応)が起こる場合があります。
気になる場合は、主治医にご相談ください。

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感染症

テゼスパイアによる治療を受けると、細菌、ウイルス、寄生虫(ぜん虫)から
体を守る免疫の働きが低下して、感染症を起こす可能性があります。
以下のような症状があらわれたら、すぐに主治医、看護師または薬剤師にご相談ください。

主な症状
  • 発熱
  • せき
  • のどの痛み
  • 寒気
  • 体のだるさ
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治療を続ける重要性

テゼスパイアで治療をすると、気道炎症や症状(発作)の改善などが期待できます。しかしよくなったからといって、自己判断で治療をやめてしまうと、気道炎症が悪化して、再び症状(発作)が起きてしまうかもしれません。
喘息治療の目標は、「健康な人と変わらない日常生活を送れること」です。
そのためには、正しく治療を継続することで、症状(発作)が起こらない状態を長期間続けることが大切です。
ご自身の判断で治療をやめず、主治医の指示に従ってきちんと治療を続けましょう。

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【監修】
近畿大学医学部 呼吸器・アレルギー内科学教室
主任教授 松本久子先生

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